※お話を投稿する際にツイートにつけていた140字です。この後のお話にも、後ろ足の冬毛がもこもこした阿澄のくだりが出てくるので…。
伸びた爪を切ってあげようと阿澄を抱えると、後ろ足の冬毛だけがやたらもこもこと膨らんでいるのを見つけた。そこだけ黒い毛がひとまわり分多く、暖かい。
全然気付かなかった、とその靴下のような後ろ足の毛を撫でると、藍渙はぱちりぱちりとゆったりとした足音のような爪切り音を響かせながら、「あの子はちゃんと帰れたかな」と小さく呟いた。
あしあとふたつ
@1008findyouと@1105remindyouで掲載していたツイートと小説をまとめました。
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